森庄銘木産業株式会社 吉野北山磨き丸太専門メーカー 性能表示付き優良材

森庄銘木産業株式会社吉野


森庄銘木レポート

奈良県が誇る日本の伝統産業探訪(建築士会「SHIKAI NARA 2010」に連載)

『吉野杉・磨き丸太』B

最終回は、吉野産磨き丸太の用途について広く探ってみました。いろんな使われ方があるのですね。今後の用途拡大に向けた取り組みについて書いてみます。

吉野産磨き丸太の従来の使い方

前回の記事でも述べましたが、磨き丸太は本来、和風住宅の玄関の庇の丸桁とその柱に使われることが多く、関西では縁桁としても使用され、しっかり屋根の重みを支えています。これの垂木として海布丸太が使われているところもよく見かけます。
床柱には、磨き丸太にシワを人工的に付けた絞り丸太が広く日本中で使われています。これは、関西発祥のハウスメーカーの全国展開によるところもあります。また、茶室にはなくてはならない面皮柱も磨き丸太から作られます。
何れにせよ、和風・和室にのみ使われてきました。だから和風建築の減少により磨き丸太の需要も激減してしまいました。

生活スタイルの変化

昨今の生活スタイルの変化による住宅様式の洋式化により、和室の必要性が低くなってしまいました。床柱は一家の大黒柱としてステータスシンボル的な存在感があったのですが、今は住まいの中心がリビングルームになってしまいました。だから床の間のない家も珍しくありません。そんなスペースがあるんだったら収納スペースにしたいのでしょう。
一家の中でのお父さんの尊厳が失われていくように床柱の存在価値も失われていきました。宗教心も薄らいできていますね。これも時代の流れなのでしょうか。なにかとっても大事なものを見失ってしまっているような気がしてなりません。
しかし、昔のような和室にこだわり続ける必要もなく今の生活スタイルの中でいかにして磨き丸太を表現していくか・・・。ここにニーズを求めていかなくてはなりません。

新しいニーズを探る

そんな中でリビングルームや玄関ホールの化粧柱に磨き丸太を使う動きが目立ってきています。また、吹き抜けの大黒柱として構造材に使うこともしばしば見られます。
建築設計業者や工務店の皆さんも大手住宅メーカーに対抗して、いかに差別化をして住宅を建てていくかが大きなカギになってきています。ありがたいことにそこのポイントに磨き丸太を使っていただく件数が昨年ごろからかなり増えてきております。
ここで重要なことはいかに完全乾燥の製品を提供していくか。ということです。
私どもの会社で昨年から取り組んでおります『地域産業資源活用計画』の中でも、磨き丸太の天然乾燥にこだわった管理体制の確立を目指しております。
お客様のニーズは無節、通直、真円という形の部分から完全乾燥の製品といった性能表示の部分に移っているように感じます。

今やらなければ

弊社も奈良県森林技術センター様との共同研究で、磨き丸太の含水率・ヤング係数の性能表示化にむけて試験を行っております。土壁乾燥棟での環境試験も進んでいます。ICタグを使ったトレーサビリティーの実現に向けた天然乾燥棟での管理も開始しました。
スギの強度(ヤング係数)は、吉野産のスギは全国平均よりもずいぶん強いことも実証されています。この無尽蔵に近い優れた資源を、利用価値がないからと言って針葉樹合板にロータリー?きされているなんてあんまりです。
ちょうど今、福井県の喫茶店の現場で磨き丸太をたくさん使って戴けるように設計士さん、お施主さんにご提案させていただいているところです。ここがモデルハウスの機能を持ってくれたらこれ以上のPRの場所はありません。

キーワード

また、昨日兵庫県の建築業者様がお施主様3組とご来社されました。吹き抜けのホールに立てる磨き丸太を興味深く選んでいる姿はなかなかいいもので、我々も、施工業者もお施主様も一緒になって家づくりを楽しんでいる感じが出てすごく楽しい時間でした。このように、産地の見える家づくりがこれからの一つのキーワードとなることでしょう。

最後に

どんな時代が来ようとも日本の伝統・風土にそぐわない建築は時代が判断し、いずれ退場することになると思います。私たちは磨き丸太の用途開拓こそが最大の使命であると確信しております。そして、今は吉野材は高級すぎて用途に恵まれず活気がないですが、吉野の林業復興に少しでもお役に立てたらと思っております。

建築士会の諸先輩の皆様よりの叱咤激励をお待ちいたしております。
最後までご笑読ありがとうございました。

記・森庄銘木産業椛纒\取締役 森本定雄】

 

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